豪雪地帯酒店漫画

「死闘! 白山運動公園野 球場編」

第5話


 我等が雪国舞茸軍曹は、第二事業部発足以来最大の危機に陥っていた!

 

「フッフッフ、遂に最期の時が来たな雪国舞茸。
犬1匹連れて来ただけで、我が配下の精鋭の3分の2を倒したのは
流石と褒めてやる」

「テーカBOSS、あの犬やたら強すぎっぽいデース」
「…とにかくとどめを刺してくれるわ、死ね!」 

 

「待たんかい! そこまでじゃあ!」

「何!?」

 

「このワシが来たからには、おどれらの好きにはさせんわいコラァ!!」

「ああっ、何者だ貴様は!?」

 

「第二事業部掲示板門番・掲示板の規律と女性の尊厳を守る漢、
女性を膝の上に座らせて最高の愉悦と感応を覚える漢! 
人呼んで地獄の人間椅子、熊八っつぁんたぁワシのことじゃいおんどりゃあッ !!」

 

「ぐっふっふっふっ…おどれらをブチのめし、人質になってた姉ェちゃん 救出して、
ワシの膝の上に座らせてあんな官能こんな愉悦…ハァハァ、想像するだけで たまらんわい」 

 

「えぇい変態はすっこんでろ! 悪パーンチ!」
「あーれー」

 

「ああっ、熊八っつぁーーーんッ!」

「む?」

 

「大丈夫か熊八っつぁーーーんッ! しっかりしろーッ!」
「熊八っつぁーん!」
「熊の字ーーーッ!!」

 

「…し、死ぬ前に、ほしのあきのムッチムチボディを膝の上に座らせて
あの官能的なバディをハァハァ堪能したかったぜ…ガクッ」

「しっかりしろ、死ぬな、死なないでくれ熊八っつぁーん!」
「なんで、なんで俺より先にーーーッ!」
「熊八ぃーーーッ!!」 

 

「ド畜生ォどもがーーーッ!
熊八っつぁんは、第二事業部イチの変態だったんだぞ、それを…よくも、
許せねえッ!!」 
「俺達の仲間を手に掛けるとはいい根性だぜ!」
「礼は熨斗つけて返してやるぜ! 行くぜ、皆殺しだ!!」

熊八っつぁんは斃れた――。
外道の前に雄々しく立ち塞がり、力敵わず討たれた。
あとは頼むぞ第二事業部! どうせ相手は悪党だ、遠慮なんかするな!
(つづく)

(2006年6月14日公開)

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